夕日ヶ丘山荘が新聞テレビ等で取り上げられた事がきっかけで平成11年以降民間の高齢者共同住宅が札幌市の60ヶ所を含め全道各地に増え続け80ヶ所を越えるに至りました。高齢化社会にたいして様々な分野でサービスや施設の充実が進んでいます。しかしながら行政の対応だけでは不足がちな昨今、特に平成12年4月より施行された介護保険により今までは社会的入院と称して老人病院あるいは老健施設に入られた方々が退院を余儀なくされた受皿として高齢者下宿や高齢者アパートが新聞テレビ等で報道され出しました。
しかし高齢者共同住宅については法的な規制が一切無いので行政が実態を把握出来ずに各々がそれぞれの方法で経営をしています。高齢者の為にバリアフリーはもとより個室にトイレ、台所、浴室、非常ベルまで設備したところもあれば学生相手の下宿屋さんが学生が入らなくなったので高齢者を一緒にお世話しているがトイレが共同のところもあります。入居時にかかる費用についてもゼロから100万以上で、毎月の費用が6〜20万ぐらいまでと様々です。
現状は利用する側の入居者が様々な施設の存在すら知る事が出来ず、自分にふさわしい施設を選ぶ事が出来ないのです。また経営する事業所にとっても施設は開設したものの施設の存在を社会に知らせる方法が無いのが実状です。
行政の出先機関である札幌市社会福祉協議会が実情を憂慮し高齢者共同住宅を営んでいる事業者に対して懇談会が行われました。席上、今後は高齢者共同住宅事業所が相互に連携すると共に高齢者共同住宅に関する情報を共有化し、高齢者共同住宅事業所の質を向上させることにより、市民及び道民に寄与する事を目的とした協義会の必要性で意見が一致しました。趣旨に賛同した事業所が集まり平成12年7月19日に、札幌市社会福祉協議会及び北海道長寿社会振興財団の協力を得て、各事業所が連携して高齢者共同住宅に関する情報の提供と共有化の為の事業、サービス向上の為の研修会、入居者からの苦情処理及び入居者の心身のケアー等の対応に関する研究会、入居希望者に対する高齢者共同住宅事業所の普及啓蒙をする事により事業所の質を向上を計り道市民に寄与する事を目的とした、北海道高齢者共同住宅事業所協議会(略称Do−Hicドゥヒック会長和泉かち子)が設立されました。札幌市内13ヶ所を含め小樽、旭川等の20の事業所が参加し顧問として札幌市社会福祉協議会、北海道長寿社会振興財団、北海道シルバーサービス振興会が就任し指導と協力を得ながら事業を進める事になりました。取敢えず『高齢者共同住宅ガイドブック』を毎年1回は会員名簿を兼ね作成し市内及び全道の行政の窓口を含めた関係機関に配布する事により高齢者共同住宅事業所の存在を広く市民及び道民に普及させる事から手掛けようと早々に着手しました。その他の事業としては一般市民を対象とした講演会、事業者の為の研修会を年1度は行う予定です。また会員相互の事業所訪問は随時行う事により質の向上を計る予定です。
北海道高齢者共同住宅事業所協議会
|
|
|
(略称Do−Hic・ドゥヒック)
|
|
会長 |
和泉かち子 |
|
事務局 |
札幌市清市区清田7−1-6-27 |
|
|
(夕日ケ丘山荘)正木正一 |
|
電話番号 |
011−882−5011 |
顧問
|
祉会福祉法人 |
札幌市社会福祉協議会 |
|
財団法人 |
北海道長寿社会振興財団 |
|
社団法人 |
北海道シルバーサービス振興会 |
|